子宮脱に関する手術療法

 子宮が下がる、腟の壁が下がる、直腸の壁が下がる、などの症状を子宮脱といいます。
 女性では70歳になると4人に1人はこの症状があります。骨盤の筋肉が老化し子宮を支えられなくなるからです。放置すると膀胱まで下がってきますので、尿がでにくい、尿漏れがするなどの症状を伴います。完治するには手術療法がもっとも優れています。状況に応じて様々な手術方法があります。

  1. 腟式子宮全摘術:腟から子宮を全部摘出する手術で、軽度の子宮脱はこれで完治します。
  2. 腟式子宮全摘術+腟壁吊上げ手術:1.に加え、残った腟壁を腹膜に縫合して吊上げる手術で、中等度の子宮脱に適しています。
  3. 腟式子宮全摘術+膀胱形成術:高度の膀胱脱のある症例に適します。膀胱を形成する際にprolineでできたmeshを埋め込みますとさらに効果が上がります。
  4. 腟閉鎖術:1.の術後にさらに腟脱が発症したときに適用します。
  5. Le Fort手術:腟壁を子宮の壁に癒着させる手術で、局所麻酔で手術が可能です。歩くことが困難な人、心臓などが悪く全身麻酔などがかけられない人に行います。

症例に応じてこれらの手術を行います。
 入院期間は約1週間で、費用は約24万円です。
詳しくは医師にご質問下さい。

 

  1. 子宮腟部が左右の坐骨棘(ざこつきょく)を結ぶ線より下降しているけれども、膣口までに達していない場合を子宮下垂と呼びます。

  2. 子宮腟部が腟口から下降しているけれども、子宮全体は腟外へ脱出していない場合を部分子宮脱といいます。

  3. 子宮全体が脱出している時は完全子宮脱と呼びます。