産婦人科へ行くときの準備と心構え
■ メイクは控えめに!
濃いメイクは本来の顔色をかくしちゃう。
香水もしない方がいい。
■ 持っていくもの!
- 保険証・・・検査のみの場合は使えないが、病気が発見されると保険扱いに。
- 基礎体温表・・・最低2ヶ月分あると診察がスムーズです。
- 問診されても困らないように、あらかじめ自分の体調をチェックしたメモを持っていくと便利です。
【服装について】
- 着ていく服や下着は、脱ぎやすいものを選びましょう。
- フレアやプリーツスカートが最適。これなら、内診時も下着だけ脱げばOK。内診では、ストッキングやショーツを脱ぎます。でもスカートなら診察の邪魔にならないので脱がなくてもOKなのです。
クヨクヨしていないで、思い切って産婦人科へ行きましょう
受 付
まずは受付で簡単な質問表を渡されます。そこに症状やデータなどを書き込みます。
このとき、前もってメモなどをしていくと便利です。
■ 基本的質問
- 症状・・・いつごろからどんな症状があるのか、なるべく具体的に答えましょう。
- 月経周期・・・月経の初日から次の月経が始まる日までの期間。
- 最終月経時期・・・前回の月経が始まった日を答えましょう。
- 初潮年齢・・・初潮を迎えた年齢を答えましょう。
- 性体験・・・性体験があるかないかを答えます。セックスによる感染があるかどうか、また、内診時に使用する膣鏡のサイズを決めるので正直に答えましょう。
- 出産・中絶・流産の経験・・・未婚者でも正直に答えましょう。
- 膣の中は洗って行った方がいいの?
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内診のことを考えると体をきれいにして行きたい気持ちはわかりますが、外陰部や膣の中を洗ってしまうと、検査の妨げになることがあります。分泌液の検査などがあることも考えられるので、膣の中などは洗わずに行きましょう。
待合室
ドキドキする気持ちや緊張感をほぐして・・・
【待合室での注意事項】
待合室には、妊婦さんや病気で通院している方などがいます。初めての人にはちょっぴり抵抗感がありますが、なるべく気持ちを落ち着けるように心がけましょう。
診 察
聞かれたことにははっきりと答えましょう。
■ 診察の種類
- 問診・・・患者の症状や訴えを聞く。
- 視診・・・顔色、全身所見を見る。
- 聴診・・・聴診器で呼吸の音、心臓の音、腸管の運動音などを聞く。
- 触診・・・痛いところ、腫れているところなどに触って症状を把握する。
(内診は触診の中に含まれる産婦人科特有の診察方法です)
- 月経中に病院へ行っても、診察はできるの?
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もちろん、月経のときでもかまいません。当日内診を行うかどうかは症状を聞いた上で医師が判断します。内診だけ別日に行う場合もあれば、月経中の方が異常を見つけやすい場合もあります。月経中であるか否かというより、気がかりな症状があるときはすぐに受診しましょう。
検 査
【超音波検査】
子宮や卵巣の状態を調べます。
痛みもなく、X線検査と違い無害なので妊娠している人にも行われます。
【血液検査】
ホルモンの状態、感染症の判定、貧血症、子宮や卵巣のしこりが良性か悪性かの判断を行います。
■ その他の検査の種類
- 尿検査・・・妊娠の有無、排卵の有無、ホルモンの分泌状態、また糖やタンパクが出ていないかなどの内科的チェックもできます。
- オリモノ検査・・・膣内の分泌液を調べ、病原菌に感染していないかを調べます。膣に膣鏡を入れ、分泌物をとって検査します。
- 細胞診・・・おもに癌検査のときに行います。子宮頸癌の場合は、子宮入口付近の組織を綿棒でこすりとり調べます。子宮体癌の場合は、子宮に器具を入れ内膜組織をとります。
内 診
■ 内診の目的
- 子宮や卵巣の位置や、大きさ、かたさなどを調べる。
- 膣内状態のチェックをする。
- 外陰部にただれや腫瘍などの異常がないかを調べる。
- オリモノ検査や細胞診を行うときに行います。
- 内診は絶対にしなければいけないの?
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内診は、骨盤の中の子宮、卵巣の大きさ、固さや位置などを直接手で触って診察することをいいます。左指で膣より子宮を支え右手でお腹の上から圧迫して、両方の指で子宮をはさむようにして診察をします。妊娠、子宮筋腫、卵巣嚢腫などの診察には不可欠です。
■ 内診時のアドバイス
- 所要時間は2~3分で終わります。
- 痛みもほとんどありません。
- お腹の力を抜きましょう。
- 膣鏡は性体験や年齢によってその人のサイズに合ったものを使います。
- 内診によって膣内が傷ついたり、処女膜が損傷することはありませんので、安心して受診してください。
- 診察台に乗ったとき、カーテンは必ずひかれるの?
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ちょうどお腹のあたりにカーテンがおりて、診察している光景が見えない状態になっている病院が多いようです。しかし、カーテンを引くか引かないかは病院や医師によっても違います。また、患者さんの意志にもよります。その病院で医師と話をして決めてください。
診察の後は・・・
■ 診察後のアドバイス
- 医師の説明はきちんと聞き、わからないことは必ず質問しましょう。
- 処方された薬は、時間・回数・量は必ず決められたとおりに服用しましょう。自覚症状がなくなったからといって自己判断でやめてしまうと、同じ症状を繰り返す場合があります。
- 万が一副作用が出た場合は、再度医師に相談しましょう。
- 実費だとして、検査にはいくらぐらいかかりますか?
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受診される病院や検査によっていろいろなパターンがありますし、また自治体によっては癌検診のように補助が出ているところもあります。もちろん、保険の適用があれば変わってくるものなので、具体的にいくらという金額を明示するのは難しいところです。受診される病院に問い合わせるとよいでしょう。
- プライバシーにかかわること、外部にもれることはないの?
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病院では患者さんの話が他の患者さんの耳に入ったりしないように配慮されているはずです。また、医療従事者は、患者さんの秘密は絶対に厳守しますので、第三者にあなたのプライバシーがもれるようなことはありません。