乳癌について
乳がんは、乳腺を形成する乳管や小葉から発生した悪性腫瘍です。日本人女性の9人に1人が、乳がんを発症するといわれており女性の罹患率が最も高いがんで、40代後半から60代前半がピークとなっています。
欧米では乳癌検診の受診率向上により早期発見が増え、年々死亡率が減少していますが、日本では検診の受診率が低く、死亡率の減少には至っていません。 乳がんは早期に発見し、適切に対処すれば、より高い確率で治すことが可能です。
乳癌以外の乳腺疾患について
線維腺腫 |
10代~40代の女性にできる代表的な、良性腫瘍(しこり)です。細胞診や針生検などを行い、乳がんとの鑑別が必要になることもあります。 縮小してしまうことも多いですが、変化を見るために経過観察を行います。 |
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乳腺症 |
いわゆる乳腺症は、30~40代の女性に多くみられる、乳腺のさまざまな良性変化をひとくくりにして呼ぶ総称です。痛みを伴う場合もあり、その症状や所見は様々で、個人差が大きいです。 乳腺の生理的な変化のため、治療は特に不要で、閉経すると落ち着くと言われています。 ※乳腺のう胞・・乳腺症の一症状で、超音波検査でよく見られます。 治療の必要はありませんが、大きい場合は液体を抜くこともあります。 |